2023年7月6日木曜日

「交通サポートマネージャー研修(エコモ地下鉄研修)」レポート

 629日、30日に京都市交通局で交通サポートマネージャー研修が行われました。

初めにこの研修については、JCILと交通エコロジー、モビリティ財団と他の障害者団体と一緒に行い障害者当事者が講師となり、良い接遇にするために講義と実技を交通事業者に行う研修です。

接遇・介助の必要性についての講義、高齢のお客様への対応と理解についての講義、聴覚障害について講義、介助犬についての講義がありました。他にも精神障害についての講義、難病についての講義、視覚障害者の方についての講義、障害のある人の日常生活と移動、車いす・肢体不自由の方ついての講義、バリアフリー法とバリアフリーへの取り組状況についての講義がありました。

実技では、視覚障害者の方の白杖を使った介助者の訓練と車いすの介助訓練と言語障害者の改札口対応における実技を行いました。







グループディスカッションでは、今回初めて一人2日間で2グループの講師として行きました、凄く緊張して少し言葉も詰まりながら受講生の皆さんの質問にお答えしながら僕の気持ちの中では、もっと素晴らしい接遇になるように思ってやっていました。2日目のグループディスカッションでは、1日目の研修を受け受講生の皆さんが思った事やさらに詳しい質問があり、僕も考えて答えていました。







2日目午後のグループディスカッションでは、過去に他社の交通事業者対応が難しかった事例について京都市交通局の受講生の皆さんと一緒に望ましい対応について話し合いをした後、この事例に合わせて京都市交通局では、今すぐ出来る事、今後継続して出来る事に分けて議論しました。この研修が僕らお客さんに良い接遇になりますようにと期待しています。



「感想」今回僕は一人で班の講師として入り凄く緊張していましたが京都市交通局の受講生には、この研修でしっかりお伝えする事と接遇についてお伝えする事は、出来たと僕は思っています。 立石大翔

 

 

2022年7月6日水曜日

(エコモ財団地下鉄研修レポート)

 

お久しぶりのブログ投稿となりました。

630日・7月1日に行われたエコモ財団主催の地下鉄研修に行きました

初めにこの研修は障害当事者が京都市交通局職員さんに対し、接遇向上のために行う研修です。

研修内容は、最初に接遇・介助の必要性についての講義あり国土交通省近畿運輸局の清良井さんからバリアフリー法の講義と精神、聴覚、視覚障害と難病、高齢者についても講義がありました。


障害のある人の日常生活と移動ついての講義がワークス共同作業所の山中さんからありました。

その講義中で少し障害に触れてから色々と大変な事は、沢山ありますが、皆さんと同じように楽しい事を見つけてやっていますとの話がありました

1日目の実技研修では手動車いすとコニュニケーションについてでした

コニュニケーションでは、駅改札口にて言語障害のある方への応対研修を行いました。駅ホームでの接遇研修を行いました。2日目の実技研修では視覚障害ついて誘導研修がありました。





グループディスカッションでは、初めにお互いの自己紹介して信頼関係を作って行きました。受講生の皆さんが今までの応対の中で講師が思う事について話ました

2日目のディスカッションでは、受講生皆さんが1日目の研修を受けて思った事について話を重ねました。

2日目の午後のディスカッションでは、今までに全国交通事業者で起きた事例の中で応対が難かったケースについて議論して素早く的確な応対について考えました。

「感想」僕は今回の研修で3日目になりますが毎回新鮮な気持ちで受講生共に2日間良い接遇について考えました

最後のディスカッションでは、災害時の応対について考えました。

この研修を受けた受講生の皆さんが各職場で活躍されるのを期待します。 


 以上立石大翔


2022年1月17日月曜日

(エコモ財団市バス研修レポート)

 

113日・14日に行われたエコモ財団主催の市バス研修に行きました。

初めにこの研修は障害当事者が京都市交通局職員さんに対し、接遇向上のために行う研修です。

研修内容は、国土交通省近畿運輸局の清良井さんからバリアフリー法の講義と障害のある人の日常生活と移動ついての講義が山中さんからありました。

精神、聴覚、視覚障害と難病についても講義がありました

2日間の各午後からは各障害の接遇介助について実際のバスを使って実技研修を行いました。

グループディスカッションでは職員さんが今気になることに回答をしたり、過去のアンケートで対応が難しい事例について職員さんと共に良い対応ついて考えました。

「感想」僕はエコモ研修に参加して2回目だったですが京都市交通局職員さんと僕はとてもいい意見交換になりました。

立石大翔

2021年12月22日水曜日

12月2,3日にエコモ財団主催の地下鉄職員研修にJCILメンバーが講師として参加しました。
初参加となった見学者に当日の感想を書いてもらいました。



12月2日、12月3日に行われたエコモ研修地下鉄に行きました
研修内容は障害当事者と京都市交通局職員さんが共により良い地下鉄にするために障害当事者が京都市交通局職員に対して講演し職員さんが障害当事者利用際にサポートしてもらえるよう研修行いました。JCILでは車いすユーザーが講演したり車いすユーザーとの改札口での対応について研修を行いました
グループディスカッションでは職員さんと共に時と場合より状況に応じた対応について
考えました
エコモ研修地下鉄を初めて見学して感じた事は僕自身他の障害はあまり良く分からなかったのでいい勉強になりました。
京都市交通局の職員さんと僕はいい意見交換が出来て良かったです











2021年9月8日水曜日

2021年9月7日 市バス乗務員研修

 久しぶりの更新になります。

タイトルの通り2021年9月7日に市バスの乗務員研修が行われました。

コロナ禍で市バスも採用数を減らしており、9名の受講生でした。

なるべく間隔をあけてこちらも講師の数を減らして行いました。

内容的には密度の濃い研修になったと思います。

良い接遇ができる乗務員として現場で活躍してほしいですね。







2019年10月30日水曜日

アクセス関西集会2019

10月10日、神戸市勤労会館において毎年恒例のアクセス関西集会が行われました。
最初にアクセス関西の表彰式があり、須磨ニユバーサルピーチプロジェクトから木戸俊介さんが受賞の講演をされました。
名前の通りビーチマットを砂浜に敷き、車いすで砂浜を移動して海にはいるという取り組みです。ビーチマットを敷くことは手間と時間がかかりますが、それが人が集まってくるきっかけになったとのことです。
着替え用のテント、シャワーなどを整備することで参加者も増えていきました。
他にもサーフィン、田植え、稲刈り、山登り、などアウトドア系のイベントをたくさんこなしていて充実した活動をされていることが伝わってきました。

バリアフリー○×クイズの後は各地の取り組み報告がありました。
奈良からは町歩きので感じた様々なバリアを改善していく話、兵庫からは高速バスのバリアフリーの話、京都は私たちJCILからUDタクシーの話と帝産バス乗車拒否問題、吹田のJR新駅についての報告、滋賀からは地域での交流やまちづくりについて、大阪からはUSJの問題、兵庫からは明石駅周辺のバリアフリーについて報告がありました。

地域の取り組み報告のあとは、六條さんと尾上さんの講演です。
六條さんは茨木市のバリアフリー調査、店舗や避難場所となっている小学校、などの
移動円滑化評価会議についても報告がありました。
近畿地方では6月14日に会議が開かれており、六條さんは山名さんと交代で参加しています。六條さんは、バリアフリー基本構想協議会や縁石ブロックの違いの検証に参加されていた話や乗務員研修の比較にも言及されました。阪急バスでの研修では国交省の職員が参加して研修内容を把握してもらうとのことです。
地域の取り組み、好事例を集約して、近畿の分科会に反映されていくことが大事だと訴えられました。

尾上さんは改正バリアフリー法と当事者評価と題する講演です。
改正バリアフリー法に基づき設置された評価会議は、国レベルでは2回開かれていますが、地域の分科会は年1回にとどまっています。
評価会議では、好事例の紹介と共有、設計・計画段階から当事者の意見を採り入れる仕組みを、マスタープランは基本構想を作っているのなら必要ないとの誤解がある、バリアフリーの質の問題、などの意見が出されており、当事者が積極的に発言していることが伺えるものでした。
段差隙間の解消に関する検討会の結果も紹介されました。
段差3センチ、隙間は7センチと大阪メトロより後退したないようになっています。
マスタープランは言うまでもなく改正バリアフリー法の目玉です。
国は5年間で300カ所を目標にしていますが、1年目でまだ10件です。補助金制度もありますが、なかなか進まないのが現状です。
関西では大阪池田市、兵庫明石市です。
明石市は「ユニバーサルデザインのまちづくり実行計画」というもので、基本理念は「だれもが出かけたくなるまち」です。
基本方針が7つあり、都市整備に当事者の意見を反映、当事者リーダーの育成と
切れ目のない交通体系の整備というのは、駅周辺ではなく駅への経路も含める広い範囲になっています。
施設と道路の連続性の確保、店舗内段差の解消などが詳細に記され、「災害時、緊急時のUDのまちづくり」では避難所のバリアフリー化に言及するなど、これまで課題であった項目に配慮がされていると感じました。
国レベルでは建築関係が特に取り残されたままになっています。
2000平米の建物が対象だと言うことでもその後進性がわかります。
改正法で残された課題はたくさんありますが、みんなが町に出てバリアにぶつかり、その都度意見を言って反映させていく、やっぱり声を上げていかないと変わらない、ということです。
わたしたちもがんばります。


2019年5月22日水曜日

第8回 アクセス関西ネットワーク総会&学習会

5月15日、みやこめっせにおいてアクセス関西の企画が行われました。
テーマは「関西発信!障害当事者の視点で地域をもっとバリアフリーに―誰もが生活しやすいまちづくりを目指して障害当事者参画を推進していくために―」です。  

最初に総会が行われ、昨年度の振り返りと今年度の方針が確認されました。



後半の学習会は、新田保次さん(阪大名誉教授)が最初に登壇しました。
新田さんは「改正バリアフリー法と評価会議について」と題して話を進めました。
交通バリアフリー法の誕生とねらい、バリアフリー新法と改正バリアフリー法、改正バリアフリー法の評価会議について、が主な内容です。
交通バリアフリー法は2000年にできた法律ですが、それは80年代後半から交通機関のバリアフリー化の流れの中にあります。新田さんは、2001年の堺での歩道調査を紹介してくれました。歩道の狭さ、通行を困難にする電柱、豊中の駅改札、など21世紀には入っていましたが、かなり整備が不十分だと感じる映像が観れました。
こうした状況を変えていくための法律が、バリアフリー新法(06年)です。対象を身体障害者だけではなく、知的精神の方々にも拡大させていきました。住民、当事者参加の促進も書き込まれていましたが、大きな進展はなかったとのことです。
昨年成立した改正バリアフリー法についても言及がありました。
おさらいになりますが、共生社会の実現、社会的障壁の除去などいわゆる「社会モデル」を導入したことが評価できます。
法律の制定を受けて、事業者がハード整備に関するマニュアルを出すことになっていたり、自治体が作る「マスタープラン」を新たに300増やそうとするなど、前向きな動きがみられます。
今回の学習会でもたびたび登場した評価会議は、障害者の意見を施策に反映させるための仕組みで、定期的に移動円滑化の進展状況を把握し評価するものです。
新田さんは、市町村に対して積極的に取り組むように訴えていくことが大事だと強調していました。評価会議を補完する「地域分科会」と言うものが開かれ、近畿では6月に開催予定だとのことです。情報を集めて偵察に行ってみたいと思いました。





DPI副議長の尾上さんは、バリアフリー法を地域で生かすには、というテーマでした。マスタープランへの取り組みが中心的な話題でした。
バリアフリー法は昨年5月に成立し、11月に施行されています。マスタープランの策定とその達成状況などを評価する評価会議は、どの課程でも障害当事者が参画し意見を反映させることが努力義務となっています。マスタープランの前身の移動円滑化基本構想では、この十年ぐらいは制定した自治体が一桁にとどまっている状況です。これを打開するためにマスタープランを積極的に活用していくべきですが、昨年度作成した自治体は明石、宇部、射水の3都市にとどまっています。
また改正バリアフリー法の積み残した課題として、小規模店舗、学校、共同住宅、宿泊施設などがあげられます。ほかにも、エレベーターかごの大きさの最低基準が最高基準になっているのが日本であり、IPCが出している基準は17人が最低です。大阪(市)では、車いすスペース各車両ごとにあることが当たり前だとのことですが、バリアフリー法では一編成(一つの電車)に2カ所にとどまっています。ホテルもようやくバリアフリールームが1%と明記されました。
最後に尾上さんは、障害者が差別を受けながら町にでることでバリアが可視化されてきたのがここ30年の交通バリアフリーの運動です。バリアフリー法でうたわれているマスタープラン、当事者参加の策定が当たり前になるようにしていきたいと、力強く結ばれました。

















 石塚裕子(阪大講師)さんは、「明石の取り組みへの期待」と題して発言されました。石塚さんは、明石市のマスタープランのサポートをしています。基本構想は2002年に策定しており、今の泉市長の下で様々な障害者施策をとってきている。
単純に移動を円滑化させるのではなく、社会参加を推進しているところが明石の評価できる点。ユニークな点として「ユニバーサルツーリズム」の促進をあげており、「出かけたくなる町」をキャッチフレーズにしています。
明石の今後の取り組みに期待したいです。

そのほか、六條友聡さん(ぽぽんがぽん)、三星昭宏さん(近畿大学名誉教授)の指定発言もありました。

改正バリアフリー法の当事者がどう生かしていくかを考える有意義な学習会でした。