以下に概要を記します。
■日時 2014年7月3日 7月9日 7月10日
■場所 京都市右京区総合庁舎(交通局庁舎)
■参加者 車いす使用者、スタッフ
山名さん、 JCILから約10名
交通局
自動車部(バス担当)から営業、技術、運輸の職員 58名
■内容
障害当事者が参加し、講師役を務める研修において車いす使用者を始めとする移動に制約のある人がバスを利用することの困難さや、当事者とのコミュニケーションの重要さを理解してもらう。
第1部 講義 60分
矢吹さん
リフトバス導入に向けた障害者運動の経緯を紹介し、障害者が公共交通を利用することの大事 さを講義
DVD上映
「この道を行く」
リフトバスの紹介、誰もが利用できるバスに向けた啓発的な作品
山名さん
京都市バスの問題
マウントアップの切り下げ
車いすの形状や種類の紹介
固定について、関係の法令などの説明
第2部 乗車体験
◯バス乗降
電動車いす(大型)でバスに乗って降りる
◯手動車いす(雨とスペースの関係で室内で実施)
基本的な扱いや声かけの重要性、少しの段差でも進まないこと、介助される側の
体験
◯電動車いす&コミュニケーション(雨とスペースの関係で室内で実施)
電動車いすの構造や操作の仕方、実際に運転。
言語障害のある障害者とのやり取りの基本
第3部
グループディスカッション
冒頭に「車いす使用者が日頃バスを利用していて思うこと」を発表
講義と乗車体験を終えて、 職員と当事者が率直に意見交換をすることが目的
時間が押してしまい、第三部のグループ討論の時間があまり取れなかったのが残念でしたが、全体的には良い研修になりました。
これまで交通局は当事者が参加した研修をしていませんでしたが、今回初めての試みにもかかわらず、3時間という長い枠をJCILに任せてくれたことには敬意を表したいと思います。
受講した職員のアンケートを見ても、車いす使用者が安全・円滑にバスに乗ることの難しさを実感したという内容が多く、おおむねこちらの思惑に沿った形になりました。
次は新規採用の乗務員に対する研修をすることになると思います。
今回の反省を生かしてより良いものにしていきたいです。
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