2014年7月5日土曜日

京都市交通局職員研修 初日の模様

7月3日、JCILが京都市交通局のバス担当部署と合同で職員研修を行いました。
昨年の話し合いの中でこちらが提案したものを交通局が受け入れて今回の研修が実現しました。

今回は乗務員(運転手)ではなく、事務や技術の職員が対象で3日に分けて行います。7月3日の研修は、その初日で20名の職員が受けました。
場所は交通局も入っている右京区役所です。

研修は講義と車いす乗車体験、グループディスカッションの三部構成で3時間かけて行いました。あいにくの雨でしたが、内容の充実した研修になりました。

最初の講義は、矢吹さんとバリアフリーリーダーの山名さんが担当。
矢吹さんは、JCILのリフトバス導入などの運動の経過を紹介しながら、障害者にとってバスなどの公共交通がいかに大事かを話しました。
そのあとJCILが20年以上前に作った映像作品「この道を行く」を上映しました。パーフェクトバスの運動と全ての人が使いやすいバスに向けた啓発的な内容です。

山名さんは、様々な車いすの種類の紹介や、京都市バスの良いところ悪いところをまとめたものをパワーポイントを使いながら説明されていました。
代表的なものをあげると
悪いところ:バス停に正しく停車しないバスがほとんど
良いところ:車内の行き先電光表示がとても見やすい
などでした。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 講義の次は乗車体験です。バス1台を南側玄関につけてもらい、電動車いすで乗り降りすることがメインです。車いす使用者側になってバスに乗ることの難しさや気持ちを少しでも感じてほしいと企画しました。他にも電動車いす体験と手動車いす体験、障害者(とくに言語障害がある人)とのコミュニケーションのコーナーを設け、受講者が順番に回っていきました。
 
 


雨なのでバス乗降以外は室内で実施。手動の方はフラットな会議室で段差乗り越えなどが出来ず不完全でしたが、ステップ上げや正座で介助される側の怖さを少しは体験できたのでは、と思います。電動はJCメンバーが積極的に話をしていて盛り上がっていました
バス乗降はあまり見れなかったですが、横に着いてもらった山名さんによると、思いの外運転がうまい職員が多かったとのことです。
 
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
第三部はグループディスカッション。冒頭に車いす使用者がバスに乗っていて思うことを発表し、2つのグループに分かれて話をしました。
 
 
 
職員一人づつに話をしてもらっていたグループは、近くにいなかったのであまり分かりませんでしたが、和やかなムードが漂っていました。 もう一つのグループでは車いす使用者のプライバシーに配慮しながら行き先を聞くのはどうすればいいのかなどを話し合いました。短い時間でしたが、職員からも色々な感想や意見が聞かれたのは良かったです。


17時30分に全プログラムが終了。職員のみなさんから拍手を受けて解散しました。

研修はあと2日あります。今回の反省点をまとまてより良いものにしていきたいです。
 
 
 
 
 

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